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親知らずを抜いたら長年の頭痛が消えました!
60歳代女性、長年の偏頭痛に悩まされていました。
内科、脳外科、神経内科、ペインクリニックと方々巡りましたが改善しません。CTでも何も異常がありませんでした。
「もしかして、歯かもしれない」と気づかれたこの方は、色々と検索され当院へいらっしゃいました。
視診、触診、レントゲン診などの検査の結果、下顎の歯茎の下に埋れた親知らずが疑われました。
骨の中で炎症が起きていたのです。その炎症物質が何らかの影響を及ぼし、片頭痛の原因になっていたことが推察されます。
親知らずを抜歯したら、長年の偏頭痛がスッキリと治ってしまいました。
歯茎の下に隠れている親知らずは、知らない間に体に大きな影響を及ぼしているのです。
急に痛くなる親知らず
夏休みで体はお休み状態、白血球もお休みモードです。
さらに、暴飲暴食が重なり、暑さ折、体も免疫力が低下してきます。
今まで、何とか免疫力で押さえていた親知らず、細菌が繁殖し感染を起こします。そうすると、急に痛くなったり、腫れてくる、いわゆる急性症状が出てくるのです。
全身麻酔で親知らずが抜けると聞きましたがいかがですか。
通常、日本では親知らずの抜歯は局所麻酔で行われます。
米国では、全身麻酔をかけて、上下左右の親知らずを抜歯することも行われています。
先ず、安全性から見て全身麻酔は死のリスクを必ず伴うものなので必要な手術以外お勧めできません。
費用という面では、米国は、民間保険会社との保険契約の兼ね合いで行われておいると思います。
治療費は高額になるようです。
上下左右の親知らずを同時に抜歯できますか
親知らずの生え方によります。
歯茎の中に埋まっておおらず、しっかり生えているのであれば、可能です。
しかし、痛みが上下左右に分散するので、食事がしにくくなるのであまりお勧めできません。
出張、転居などの特殊な状況がなければ、1本ずつ抜歯されるのが妥当でしょう。
親知らずを抜いた後に口内炎ができてしまいました。
親知らずに限らず、抜歯した後に、口内炎ができることがあります。
ナイロン製の糸で歯肉を縫合した場合、その切れ端が頬や舌に当たり口内炎ができることがあります。
また、局所麻酔した部分が口内炎ができることがあります。
いずれも、1週間くらいで治癒しますので、心配はありません。
親知らずを抜歯した後、しばらくして血が出てきました。大丈夫でしょうか。
抜歯した後は、血の塊が抜いた後を塞ぎます。
通常、そこから歯茎の細胞が増殖し形を整え、周囲の組織となじませます。
しかし、時としてその「血の塊」が脱落してしまう事があります。
多くは、嗽をしすぎる、舌で傷口を触るなどが原因です。この「血の塊」が「血が出てきました」とかんじているのでしょう。
もともと、動脈を傷つけている出血以外はほとんど心配ありません。通常50ml以内、多くても100mlでしょう。
成人の一般献血400mlと比較しても極めて低い数値です。
傷口の治りに関しては「血の塊」が脱落してしまうと遅くなる傾向があります。
親知らずを抜いたのにまた歯がはえてきた?
3箇月くらい前に、親知らずを抜いたのに、抜いた部分に歯が生えて来た様な気がする方が、お見えになりました。
「親知らず」の虫歯が進行しており、抜いた時の「歯の欠片」が残ってしまったのでしょう。それが歯茎の中に埋れ、異物排除機能が働いて、残っていたものが浮き出てきたという状態だと思います。
また、除去すればいいのです。御心配はいりません。
親知らずを抜いた後から顎関節が痛みます。
親知らずを抜くときには、顎関節にかなり力が掛かることがあります。
その影響で、一時的に関節が「捻挫」のような状態になります。
通常、徐々に回復していくのであまり心配はいりません。
概ね、一箇月症状が続くようであれば、専門医に診てもらった方が良いでしょう。
親知らずを抜いた後、歯が凍みます。
親知らずが痛いから抜いたのに、今度は凍みるようになってきた、何かおかしいですね。
これは、親知らずの前の歯、「第2大臼歯」がしみていることが多いのです。
歯を抜いたお陰で木の歯の後ろ側はぽっかりと隙間が空いてしまったのです。その隙間に冷たいものなどが入ってくると凍みてしまうのです。数か月すると親知らずを抜いた部分の歯肉は盛り上がり、経時的に徐々に凍みなくなってきます。
症状がつづけば、この歯が虫歯である可能性が高いといえます。
親知らずを抜いた後は、何日位食事ができませんか
個人差がありますが、親知らずが生えて場合、抜いた後はほとんど支障がありません。
歯茎の下にもぐっている親知らずの場合は一時的にかなり炎症が強く起きますので、2~3日位は食事がしにくいでしょう。麺類、パン類などの食品を摂られると良いと思います。
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